2008年10月27日

サルとトンカツと森林浴

s-IMG_4221.jpg
PICT0003.JPG

島の南東部に広がる約50平方kmのうっそうとした森、JOZANI
ここは、ザンジバルにしか棲息していない珍ザル、レッドコロブスに出会える森

雨季には広い沼地になるザンジバルの中でも少し環境の違う地域です。
雰囲気は完全に南米系ジャングル

このもののけの森、生き物や植生もなかなか面白くて
パームヤシ、フェニックス、マホガニー、ストラングルツリー、マングローブ・・・
ココヤシジャングルにいい加減飽きた目にとても新鮮に映ります。

レイヨウ、トガリネズミ、カメレオン、沼ヘビ、カニ、種々の野鳥、その他いろんな生き物が暮らしてます。
ザンジバルではほとんど聞くことのできないセミの鳴き声も聞くことができます。


s-IMG_4188.jpg
こちらレッドコロブスRed colobus Monkey(piliocolobus kirkii
森の中に約2300匹だけ暮らしています。

コロブス種にもいろいろあるそうですが、少なくとも10,000〜15,000年以上昔に本土から隔離されて以来、ここザンジバルにだけ見られる貴重な種らしいです。




PICT0005.JPG
こちら園内の監視員モハメドさん

s-IMG_4216.jpg
まんま絵の通りの光景が目の前に

s-IMG_4213.jpg
かわいい顔してるのはいいけど、

s-IMG_4214.jpg
このおっちゃんは油断しすぎ

s-IMG_4204.jpg
見るからにサービス精神ゼロ
やっぱイルカはえらい


そしてなんと
DIKUDIKUという 野生のブタが森に棲息していることも発見!
ブタとは無縁の島だと思ってたので、妙に嬉しくなりました。

この森をトンカツがウロウロしているとは・・・
食べたい・・・ 

森林のマイナスイオンに癒されながら、
  サルもいいけど、やっぱりイルカがいいなぁ。。
  トンカツはもっといいなぁ、
と結局食べ物の方向に走ってしまった自分

なにしろ、もう半年くらいブタ食べてないんで・・・
posted by たいよう      at 02:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

smile²

IMG_2958.jpgs-CIMG2253.jpgs-IMG_4033.jpgs-PICT0002 (4).jpgs-PICT0003 (3).jpgs-PICT0002 (2).jpgs-IMG_3675.jpgCIMG3325.jpgs-IMG_4052.jpgs-PICT0008.jpgs-PICT0004.jpgs-IMG_4048.jpgIMG_2938.jpgs-CIMG1992.jpgs-CIMG1991.jpgs-IMG_4029.jpgs-IMG_3875.jpgs-IMG_4156.jpgs-PICT0009.jpgs-IMG_4185.jpgPICT0003 (2).JPGs-PICT0002 (3).jpgs-PICT0002.jpgs-PICT0001 (4).jpgIMG_2935.jpgs-CIMG3544.jpgs-CIMG2043.jpgs-PICT0004 (2).jpgCIMG2654.JPGs-PICT0003.jpg



天真爛漫 無邪気 純粋無垢

吸い込まれそうな大きな瞳と大げさにカールしたびっしりマツ毛に見すえられるたび、
なんてきれいな目をしてんだろうとハッとさせられることたびたび

純粋で正直な子供たちは、大人にはない不思議なパワーを秘めています

こっちの表情まで緩ませてしまう屈託のないステキな笑顔
やっぱりマイナスイオン出てます

写真でもきっと伝わる
言葉なんて、必要ないです

Peace & Joy

forever
ラベル:笑顔 子供
posted by たいよう      at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月20日

イルカに乗って

週末の楽しみといえばなんといっても海。
昨日も海を満喫してきました。

s-IMG_4234.jpg行き先は、島の南端キジムカジKizimkazi

その目的は…ドルフィンツアー!!
そう、野生イルカウォッチングです。






ホントにいるのかな〜という気持ちを胸にボートに乗り込み沖に出発。
10分後同じようなボートがたくさん集まってるポイントに着くと、すぐにイルカたちが船の目と鼻の先に姿を現しました。

その数20頭以上。
黒光りする流線型の背ビレが現れては消え、消えては現れを繰り返しています。

s-IMG_4139r.jpg

「今だ!ほら飛び込め飛び込め!」
船頭に駆り立てられるように飛び込むと、冷たい水の感触を感じる間もなくイルカたちに目を奪われていました。
自分を取り囲む野生のイルカ、イルカ、イルカ・・・
幾筋も太陽光の差し込むほの暗い海の中、視界の端から次々現れては無駄ひとつない優雅な動きで通り過ぎていくイルカ、イルカ、またイルカ・・・
水族館の分厚いガラス越しにしか見たことのない遠い存在と、今こうして水中メガネの薄っぺらいプラスチックだけを通して対峙している。

s-IMG_4138.jpg

思えば、その時心に浮かんだ感情は単純にもっとイルカの近くで泳ぎたい! だけでした。そして、引っ張られるようにただ夢中でそのしなやかな尾ビレを追いかけました。

s-IMG_4147.jpg

どれも手を伸ばせば触れそうなくらい近くをかすめていきます。
しかし、そっと手を伸ばすとまるでからかうかのように尾ビレを振りながらすり抜けてまた水底深くに姿を隠していく・・・
実際にイルカを前にしてた時間は数秒だったはずだけど、まるでスローモーションのようにゆっくりとして惜しみない映像が網膜に焼き付きました。

10隻近いモーターボートにパパラッチされてイルカもいい迷惑かと思いきや、意外とサービス精神旺盛なのにビックリ。
水底深く潜って行ったかと思ったら、あちらこちらでモグラ叩きのように背ビレを水面から出して人間をその存在をアピールします。

s-IMG_4136.jpg

すると、待ってましたとばかりにそこめがけて船頭たちが一斉に船先を向けます。(が、近づいた頃にはすでに潜ってしまってることが多い)
人間に対する警戒心は無く、むしろイルカはイルカで人間ウォッチングでも楽しんでるようです。
「ちょっと顔出してみ、船ガ〜って来るから(笑)」
みたいな感じで。

体長もそこそこ大きいのに人間に恐怖心を抱かせない優しい雰囲気
何考えてんのかなと思わず想像したくなるような知的な雰囲気
動物っていう簡単な言葉には納まりきれないような不思議なオーラを持った生き物です。

いや〜。
イルカって、ほんとかわいい。
すっかり魅了されてマス。

ほんとは「イルカに乗って」みたかったんですが、それはさすがに無理な話。
さらに、がんばって超音波を多少出してみたけど会話もちょっと無理っぽい。
これらはまた次回にでも挑戦ということで。

心が洗われるドルフィンツアーの1日。
ザンジバルに来たら是非! のオススメツアーです。
また行きます!
ラベル:Kizimkazi 魅了
posted by たいよう      at 22:54| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

八種の神器

10月のザンジバルは小雨季に入り、毎日スコールが降るようになりました。

真っ黒な雲がどこからともなくやってきたかと思うと、思い出したかのように滝のような雨が降り出す。
雲が去ってしまえば、何事も無かったかのようにまた太陽が顔を覗かせ、焼けるような日差しが再び肌を刺す。

移動中にスコールに会うと辛いです。
やっぱ雨はあんま好きじゃないですね〜
恵みの雨とは言っても、相変わらず蛇口からは1日1回しか水でないし…

s-IMG_3612.jpg
スコールにも日差しにもめげないブーゲンビリア。
強く生きてます。


ということで。
全く関係ないですが今日紹介するのは普段のかばんの中身。

通勤途中でうっかり家用ボロサンダルを履いてきたことに気付くことはしばしばですが、かばんの中身は忘れずいつも同じ顔ぶれ。

s-IMG_4125.jpg


@メモ帳&ペン
仕事のこと、ひらめいたアイデア、日記に書きたいこと、忘れたくないこと、意味ないどうでいいようなこと…
大事な事、そうでない事をなんでも気ままに書き留めるなんでも帳
日本語をおもいっきり書き込める貴重な存在でもある
タンザニアンメイドですぐちぎれるのがタマにキズ  表紙はすでにない
身分証明書もここに挟んでいる
相方はこだわりのPILOT四色ペンできまり

Aスワ日辞書
数少ないスワヒリ−日本語辞書の1つ
知らない単語に出会ったらその場でこまめにcheckするようにしている
だいぶくたびれて味が出てきたけどもっともっと使い倒したい
辞書は使い込んでボロボロにしたい派なので
s-IMG_4115.jpg

Bティッシュ
これなしでの外出は要・覚悟
ある意味、一番大事
出先のトイレにはちっちゃなシャワーとか溜め水しかないことも多いので。
困ったときの紙頼み。紙さま仏さま…
これにしか頼れません
後光差して見えます
s-IMG_4230.jpg

Cデジカメ with GORILA POD(三脚)
写真大好きなのでカメラなしでの外出はありえない
平凡な一日のようでも実はシャッターチャンスの嵐
メモ代わりにも重宝する
いつも持ち歩くので、よく落とす(先代の死因? CASIOでもG-SHOCK以外は壊れるよう)
三脚はたまに持ち歩く
工夫次第でいろんな使い方ができる天才的アイデア商品
s-IMG_4229.jpg

Dタオル
ほとばしる汗…
顔にワイパーでも付けたいとこだけどここはひとつタオルでガマン
こまめに拭わないと、塩で顔が粉ふき芋みたいになる(かも)

E本
最近ハマってる読書。どこに行くにも必ず一冊は持ち歩く
日本にいたときよりもはるかにいっぱい読んでる
日本語にちょっと飢えてるのかな
今まで読書の楽しみを知らなかったのが残念…
最近、東野圭吾がお気に入り
s-IMG_4127.jpg

Fキンカン
日本が世界に誇るすばらしいかゆみ止め
蚊に刺されてもサッと一塗りでかゆみが引くスグレモノ
というかこっちの蚊は刺されてもあんまりかゆくない気もする
肩こり・腰痛にも効くようです
この地味さが新鮮
s-IMG_4108.jpg

GAlpenliebe original
キャンデー
口が寂しくなったときに
タンザニアで手に入るお菓子にしては珍しくリッチで上品な味わい
Welters original風 てかパクリ?
約20円也。


以上、
自分にとって、やっぱこれはないとね!な物の話でした。
ラベル:小雨季 かばん
posted by たいよう      at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月13日

相棒。

IMG_2376.jpg愛用のデジカメが、ついに天寿を全うし帰らぬカメラとなりました。







半目状態のまま三途の川を渡ろうとしてます。
今はもう目覚めることのない彼、そのレンズに映るものはなんでしょう。

一年半のお勤め、ほんとにご苦労様。
あんなこともこんなことも、そのレンズで四角く切り取られた一瞬一瞬は、大事な宝物としてずっと残り続けます。
たくさんの思い出を、ありがとう。
そして、さようなら。


IMG_4064.JPGさて、こちらデジカメ2世。







さらに薄く軽くなって携帯に便利になりました。
これは笑顔を認識して自動的にシャッターが下りる顔認識機能付き
進化しますね。 


あのー…

思いっきり笑ってんだけど、まだでしょか?

まだ笑ったつもりないんだけど、ニヤついてた?

センサーに問題があるのか顔に問題があるのか知らないけど、シャッターなかなか下りない…かと思えば、いきなりシャッター下りたりする…
いまいち使えない機能だと分かりました。


そんなかわいい相棒引き連れて、今日も海に行ってきました。

カラフルなサカナ捕まえた未来のフィッシャーマン。
IMG_2110.jpg

フィッシャーマンは一日にして成らず

その調子でがんばれよぅ。
巨匠と呼ばれるその日まで。
IMG_2162.jpg

posted by たいよう      at 02:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カネとは豊かさとは

日本と全く違う環境に身を置いてると、何気ない会話の中にもいろいろ考えさせられることが出てきます。
カネの話もその1つ。
 「Maisha magumu... 生きていくのは楽じゃないよ…」よく耳にするフレーズです。
そういう人が口にするは「やっぱりカネが一番大事」ということ。
そう言って、カネがないからとネガティブ思考に走ってしまう人も結構います。

カネさえあれば論を聞いていると、日本人はカネを持っているという無意識の自覚が僕自身の中にもあってどうしても居心地の悪い響きに聞こえてきます。
「カネがあればその帽子だって買えるんだ」とくればすかさず「カネがあっても愛は買えないよ」と反射的に切り返す。
この手の話をしていると、永遠にお互いの納得できる答えなんて出やしないんじゃないかという気さえしてきます。
カネで買えないものが世界にはたくさんあるし、カネがあっても必ずしも幸せになれるとは限らない。裕福イコール幸せ者、ではない。
逆に、カネがなくても(もちろんある程度は必要だが)幸せになることができる。
単純にそれに理解を示して欲しいと思ってるだけのこと。それを知っているのは、むしろ彼らの方ではないのか…
そもそも、こういう会話をする人たちに限って街中で生活しているそこそこ生活水準の高い人達だったりします。少なくとも、今日明日の食糧にも困るといった人達では全くない。
JICAのあるコンサルタント専門家は言っていました。
「日本の中流のサラリーマン家庭がお金がないと嘆いているようなものだ」

彼らの話を聞いてると「でもカネが全てじゃない」思わずそう返したくなりますが、カネが全てじゃないという理論は所詮、先進諸国のカネを持っている人間の言うことでしょうか。
そこそこの生活が送れて明るく楽しいコミュニティーでの毎日があって、ある意味それはそれで羨ましく感じるのは所詮はカネを持っている人間の感覚でしょうか。
 カネがあるからこそ 豊かな生活が送れると信じてやまない彼らと
 カネが少しくらいなくても 豊かな生活が送れると信じてる自分
その価値観の違いは
 テレビを通して目にする先進諸国の「物質的な豊かさ」への憧れと
 有り余るほどのモノに囲まれてふと欲しくなる「精神的な豊かさ」への憧れの違いともいえそうです。


マイケルと話をしてると自然と仕事の話になります。
「え?ボランティアだって?」
初めてそれを話したときの驚いた表情が鮮明に思い出されます。
彼にしてみれば、自分よりもおそらく(確かに間違いないが)賃金をしっかりもらっている人間があくまでも奉仕だよって風を吹かしていることに驚きを隠せなかったよう。
「あくまでもボランティア。給料じゃなくて、もらってるのは生活費だよ」そう説明してみたところで、彼らにとってカネをもらっているという事実になんら変わりはないのです。
しかも自分の全てを投げうって、というほど崇高なものではとてもないと自覚している自分がいることも確か。
だから、ムキになって説明すればするほど、マイケルに言い聞かせているのか、それとも確かに何か変だよなぁと心のどこかで矛盾の芽をもたげていた自分自身に言い聞かせているのか、分からなくなってきます。
こういう時には、いつのまにかフタをして見ないように見ないようにしてた部分に目を向けざるを得ません。
というか、こういう時にしか目を向けないといった方が正確かもしれません。
反省。

そういうこともあって、今ではとりあえず自分自身をどう納得させるの?ということも大事なテーマです。
結局は、2年間でどれだけのことができたか=どれだけ自分の満足(=そこに暮らす人たちの満足)いく活動ができたか、ということに集約されるような気がします。


活動も、四分の一にあたる半年が過ぎました。
追い込まれないと何事もなせない性格で、診療以外には正直これといった活動はまだできてません。
まず必要なのは、現地スタッフ確保に向けた取り組み。
なんせ病院に限らずザンジバル政府自体の予算が非常〜に少ない(これは本当にカネがない様子…)ようで、待遇の悪さからスタッフがザンジバルに集まらないという事情があります。

今話し合ってるのは、養成校への積極的な求人活動ができないかとか、奨学金制度をつくれないかとかいうこと。
何事も手探り手探り、です。

posted by たいよう      at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月07日

リフレッシュ

先週は毎日いろんなことがあって充実した一週間でした。
南東部はマサシという町から同期の友達がちょうどやってきてて、1週間ザンジバルを満喫してくれました。

いやほんとナイスタイミング。
一番楽しい時期でしたよ、まじで。
Asante sana!

先週をちょっと振り返ってみると

@火曜 
 日没後の病院の空に輝く小さくて大きい月を眺める
 みんなに交じってその興奮をしっかり分けてもらう
 最後のFutari(日没後の食事)はザンジバルピザ(お好み焼き風でうまい)とウロジョUrojo(ジャガイモや肉の入ったスープ)

@水曜 
 祝日。そしてお祭り当日
 朝食昼食は同僚宅でちゃっかりごちそうになりつい食べ過ぎる
 夜、お祭りに繰り出し想像以上の祝いっぷりにビックリ
 帰り道。年に一度だからとは分かっていながら、毎日が断食明けならいいのに、と思う

@木曜 
 島の北端ヌングイNungwiビーチにひと泳ぎに出かるが、大量発生したワカメを避けるようにケンドワKendwaのビーチを改めて目指す
 ケンドワ。今まで来た海の中でダントツ一番できれい。透明度高し!グランブルーの世界
 帰りのダラダラで客数42人(←多すぎしかも不吉)という自己新記録を体験
 ストーンタウンのお祭りに参加する人たちだったと思う
 客が減った車内には、吐物と、潰れたパパイア(←しかも足の上に)だけが残されていた

@金曜 
 微妙に仕事の日で連休とはいかず
 夕方、地元の若者達と約束していたバスケの交流戦をし、夜は専門家に中華をごちそうしてもらう
 夜、早速バスケの筋肉痛(だと思う)に悩まされる

@土曜 
 他の隊員宅でタンザニアのオバちゃん2人も交えて食事会
 話す内容も雰囲気も日本のオバちゃんそっくり。
 黒人、黄色人種という分け方より、オバちゃん、非オバちゃんという分け方がむしろしっくりくる
 しかもその超ふくよかなオバちゃんは現タンザニア大統領の第二夫人
 失礼ですが、かなり庶民的でどこでもいそうな感じ…

@日曜 
 またヌングイでひと泳ぎ
 前回よりワカメが増えていてもずくの中で泳いでいる気分
 浜辺で寝て過ごすだけの観光客を尻目に、これぞ日本流の過ごし方だと砂のお城(大阪城風)を作るが2分後あっけなく波に飲まれる


長いようで短い一週間という時間
心に残る思い出深い時間になりました。

そんなリフレッシュウィークの後はまた仕事の一週間。
現実という名の日々が再び始まりました。

改修工事は着々と進んでいて、あと11月5日に新リハ棟お披露目になりました。

テープカットにはザンジバル大統領とデンマーク女王が来るそう。
カウンターパートのハッサンが言うには、女王の前でリハのデモンストレーションをするとかしないとか。。

う〜ん、これまた不思議体験が出来そうな予感です。
posted by たいよう      at 23:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Eid-El- Fitr

断食が明けた先週は水曜から週末までSIKU KUU(祝日)でした。

ようやく一ヶ月間の断食が終了。

ほんとに昼間食べていいのかなというちょっとした不安感を拭いきれないまま街に出てみました。
飲みかけのペットボトル片手に歩く人を見ると、ようやく本当に断食が終わったんだという実感が湧いてきます。

少しずつ暑さを取り戻している太陽が街に落とす光と影の模様はいつもと同じなのに、不思議と街全体、島全体がウキウキしたムードをまとってます。

行き交う人たちは大人から子供までみんな精一杯おめかししてて、表情も含め体いっぱいで嬉しさを表現しているように見えます。

いわば年に一度の晴れの場といった感じ。

単純に人が多いってのもあるけど、見慣れた街がいつも以上に活気に満ちているというか浮き足立った雰囲気に包まれているというか
どこに行くでもなし、せっかくおめかししたからと一家で街を歩いているような人たち、きれいな洋服と化粧が嬉しくてそこらをキャーキャー走り回っている子供たち。

その様子があまりにも微笑ましくて、 
こっちも楽しい気分になれます。

 Barakat laidi. 祝日ごきげんいかが?
 Laidina.    バッチリさ!
この4日間しか使えない挨拶を交わせば、それだけでおめでたい雰囲気の一部になることができます。
s-IMG_3763.jpg


盛大な夜のお祭り

いつもは人気のない病院の目の前の広場が、この期間だけお祭り会場になります。

にぎやかなことが大好きなタンザニア人だけあって、近所迷惑という概念の欠片も感じられない音量。
入院してる人たちにも届けとばかりに大音響量で鳴り響きます。

おもちゃ屋、輪投げ、食べ物の夜店がずらりと立ち並び、雰囲気はまるで日本のお祭りそのもの。
縁日にフラフラと賑わった通りを通るような感覚で、そこがアフリカであるなんて全く感じさせない不思議な空間です。
正直、予想以上の祭りです。ナメてました。
s-IMG_3900.jpgs-IMG_3903.jpg
特設のディスコホールではおもいおもいがダンスに夢中になっています。

普段は酒を飲まないイスラム教徒でもこの期間は飲みたくなるようでビールとか飲んでました。本当はダメなんですが。

久々の酒で昼真っから酔っ払ってる者、夕方には道で眠ってる者、ダラダラの中で今にも吐きそうな者
普段の生活では絶対にありえないけど、この日ばかりはそんな光景が目の前に広がっています。

歩きながらビール飲むなんて、ザンジバルに来てから一回もなかった、
というかタンザニア人の前で前で堂々と酒を飲むということさえほとんどなかったから、新鮮でした。

なにもかもが日常とかけ離れていて、どうりで断食のずっと前から祭りのことを楽しげに語っていたわけです。
断食中と比べて、どの顔にもイキイキした表情が浮かびます。
いつもの日常との共通点といえば、あいかわらず満点の星空くらいでしょう。


29回目の最後のアザームが鳴り終わった9月30日
病院の病棟からおばちゃんたちがなにやら興奮気味に夕暮れ時の空を見上げています。

同じようによく目を凝らせば、太陽の沈んでしまった空に浮かぶのはかぎりなく新月に近い小さな小さな三日月。
s-IMG_3888.jpg

断食明けは月の見え方で決まります。
爪切りから転がり出た爪のかけらのようなこのちっぽけな月こそ、まさに今年の断食のおしまいを意味する天からの合図

「やっとこの日が来た」 病棟だけでなく島中が待ちわびていた瞬間。
「あなたには月が見える?」と嬉しそうに話すおばちゃん達の嬉々とした表情が忘れられません。


生活の一部としてごく自然に断食を始め
それが明けると盛大なお祝いをしていつもの生活に戻ってゆく

ああだこうだその理由を求めず、とにかく神が決めたことだからそうなんだ、おれたちはそれに従うまでだ、という彼らの意思を感じます。

ただそこにあるのは、自己のみを追求しない姿勢。そして神の望むことを素直に受け入れる真摯な姿勢。
そういうものを信仰と呼ぶのでしょうか。


正月や盆、クリスマスを一年の恒例行事としてごちゃまぜにしてしまう日本人。
「宗教は何だ?」
聞かれるたびに当たり前のように「仏教だ」と答えていた自分だけに、我ながら宗教に対していかに無関心・無知だったか、信仰というものをないがしろにしていたかということを考えさせられる機会になりました。
それに気付けただけでも意味のある断食体験だったといえそうです。
ラベル:祭り
posted by たいよう      at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。