2009年08月24日

ドアコレ09'

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スワヒリ建造物の特徴の一つでもあるザンジバルドア

ストーンタウンの中だけでも数百、島全体だと程度の差はあれ数千という数にのぼります
それくらいよく目にするありふれた装飾扉ですが、デザインの細かさや彫りの丁寧さには思わず目をみはります

ついつい見逃してしまいがちですが、100あれば100の模様があり、見るものを飽きさせない魅力あり
しかも、ただの飾りではなく実際に今でも作られ&使われてるからすごいんです


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真っ白なカンズーや真っ黒なブイブイ(女性が身につけるイスラム服)とよく合っていて、歴史ある古都ザンジバルの不思議な雰囲気を作り出す大きな魅力の一つです



大好きなザンジバル
いつまでもこの雰囲気を持ち続けていて欲しいです。




↓お気に入りのザンジバルドア



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posted by たいよう      at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

天国に往くということ。

断食の月はムスリムにとって特別な意味をもつそうだ
人々は日常のあらゆる場面でmwezi mtukufu(聖なる月)という言葉を口にし、神聖な瞬間を確認しあう


ということで、これを機会に今月は日本ではほとんど馴染みのないイスラームに関することをいくつか紹介したい




<六信五行>
ムスリムには、課せられた義務行為が5つと信仰対象が6つある
これらは、「アッラーのほかに神なし」「ムハンマドは神の使徒なり」という2つの最も根本的な原理(=信仰告白)に続く基本的な教義とされ、六信五行と称される
義務と信仰対象はそれぞれ
・信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼
・神、天使、啓典、使徒、来世、定命



中でも来世に対するイスラムの教えについて、実際にムスリムから聞いた話を今回まとめたいと思う
実際の教義とは異なる点があるかもしれないが、一個人としてのザンジバルのムスリムがどう来世を捉えているかという死生観を知る上での一つヒントになると思う




<天国と地獄>
イスラムにも死後の世界がある
この世はいつか終末を迎え、そのとき全ての死者は復活し、神による審判を受ける
神の審判によって生まれ変わった死者は、生前の賞罰として天国か地獄に送られる

天国peponiは永遠の幸福を手にすることができる場所
生まれ変わりの姿はそれまでの自分自身に変わりないが、そこでは永遠の若さ(男性は21歳、女性は19歳)を保つことができ生前の配偶者とも再会することができる
仕事はもちろん、礼拝や断食、喜捨などの義務も存在しない
我慢を強いることは何一つない
自由に酒を飲むことができ、酔っ払っても咎められることはない
ただし、豚はやっぱりいないという

反対に、地獄motoniは火獄とも呼ばれ、悪魔shetaniに永遠に身を焼かれ続ける場所とされている




<sawabuとzambi>
神の審判にあたり秤にかけられるのが、生前の善行sawabuと悪行zambi
これは生前の全ての行いを見届けた天使が記した記録を元に行われる
sawabuが多い者は天国に送られるし、zambiが多い者は地獄に送られることになる

ではムスリムにとってのsawabuとは具体的にどのようなものか

早い話、それは六信五行の務めを忠実に果たすことに他ならない
イスラームでは生まれてから死ぬまでの日常生活を全て網羅する細かいことわりが啓典(クルアーン)で規定されているので、六信のひとつ啓典を信仰することはそのままイスラームに則った日常生活を送ることを意味する

中でも六信五行は最も大きなsawabuとされ、礼拝を欠かさず行うこと、断食を全うすることなどは重きを置かれるが、そのほかにも神の思し召しに全て従うことからしっかり子育てをすること、挨拶をちゃんとすること、医者が患者の診療を行うことまで、全てがsawabuとなる

法に関わるような大事から日常のささいな出来事まで、ありとあらゆることがsawabuになりえるといえる

これらのことは啓典にも明示されている

礼拝の務めを守り、定めの喜捨をせよ。汝らの魂のために行った善行(の報酬)を、汝らは神の御許で見出すであろう。                             (「雌牛章」第110節)


逆にsawabuに反する行いはzambiと見なされる
ちなみに来世に持ってゆけるのはsawabuとzambiのみで財産などは現世に残さなければならないそうだ



天国にしても地獄にしても、そこでの生命は永遠のもので、再び死ぬということはない
言いかえれば、一度天国に行ければ生涯を幸福に過ごせるし、そうでなければ苦痛を味わい続けることになる
この世には幸せは存在せず、真の幸せは天国にこそある
そのため、生前は教義の定めるsawabuに忠実であり続けるのだ


ここで興味深いのは、六信の一つ「定命」との関係だと思う
定命は定められた運命をさす
これは唯一・絶対・全能の神が世界の全てを決定するという認識を確かにするものだが、「最終的には全てを神が決める」ということを信じてこそ初めて「己が来世で幸福になることを願う」というのは矛盾をはらんでいるような気もする
ひらたく言えば、「人間というちっぽけな存在が来世を信じようが信じまいが最終的には神が全てを決めてしまう」ということを信じなければ来世で幸福になることは出来ない、ということである




来世を信じるムスリムは、火葬によって肉体が消滅すると復活できなくなることを恐れ葬儀を土葬で行う
埋葬時には、右わき腹を下にして顔をマッカ(イスラムの聖地の一つ)の方に向けて埋めるそうだ









この話を語ってくれたMzee Abdhramanアブドラおじいさん


歩くことができなかった以前の身体にむち打ち、今では階段も見守りで上り下りが出来るようになった
きついリハビリを続ける強い意思の奥底には、単に歩けるようになりたいという思いとともに、今の生を精一杯生きることでsawabuを全うしようとする強い意思があるのかもしれなかった


「礼拝も断食も喜捨もないし、酒も自由に飲める」ことを「我慢を強いることはなにもない」と表現した彼は、イスラームという教義に一見縛られたようにも見える今の生活をどう思っているのだろうか


嬉しそうに語る様子を見る限り、天国での永遠の幸福を待ち焦がれているようでもあった




顔いっぱいに刻まれたしわをさらにくしゃくしゃにして楽しそうに天国の様子を語る表情を見て、思わず考えた



来世での幸福な生涯を信じること。



ムスリムにとって、それはただ単にsawabuとしての意味以上に、現世を楽しくまっすぐ前向きに生きてゆくことへの大きなエネルギーにつながっているのかもしれない




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ラベル:聖なる月 sawabu
posted by たいよう      at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月16日

勝手にフルーツ大賞

お盆。

お盆が来ると、クラゲが出て、ちょっとずつ涼しくなって。
あっという間に終わってしまう日本の夏を懐かしく思い出します
これからもう秋の足音が聞こえてくる頃ですね



赤道直下のザンジバルはいつでも夏
朝はまだ少し肌寒いけど、昼はやっぱり夏!



南国はなんといっても果物が豊富&うまい

ということで
今日はザンジバルのマーケットでみかけるいろんな果物を紹介します



勝手に果物favoriteランキング作りました
南国旅行の際はぜひ参考に。




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第6位 パッションフルーツ(kalakala)
s-CIMG5845.jpg(左奥)

強烈な酸味に圧倒されながらも口の中に広がる芳醇な甘み
熟して外皮にしわがよるほど甘みが増してくる
ジュースにするだけじゃもったいない、
そのまま果肉を食べれば種のプチプチした食感も楽しめてgood!
振ったときに中でころころと音のしないものがベスト



第5位 マンゴスチン(mangosteen)
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市場にほとんど出回ってないレアな果物
紫色の皮の中で存在を主張する真っ白な果肉が目を引く
口に入れれば、甘酸っぱさとさわやかな甘さが混ざり合った上品なうまみがこれまた存在を主張
これぞフルーツの女王
種についた最後の果肉まで丁寧に食して女王に敬意を
比較的高価なので一個を味わって食べるべし
一個60円



第4位 オレンジ(chungwa)
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今が糖度最高潮!
水分をたっぷり含んだ最盛期のオレンジを見ると、自然と売り場に吸い寄せられる
どこでも売ってて安いオレンジは、手軽に食べれる度No1の果物
食欲不振時の水分補給にもBEST
半分に切ってそのままかじりつけば気分はもうタンザニアン
ただ、7個以上食べると下痢になるよう
一個8円



第3位 ランブータン(shokishoki)
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日本ではみかけない珍しい果物
見た目はちょっとグロテスクだが、中の真っ白な果肉はライチのような味わいでとても美味
水分を豊富に含んでいる新鮮はものは、食べた入れた瞬間に甘い果汁が口いっぱいに広がる
タンザニアではザンジバルのみで食べられるが収穫時期が1〜2ヶ月と短いのでお見逃しなく
本土ではほとんど手に入らない
一束100〜150円



第2位 パイナップル(nanasi)
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日本のパイナップルの甘みと酸味をもっともっと強くした感じ
口に入れた瞬間から気分は完全に南国のビーチ
一度食べだすと止められない止まらない
冷蔵庫でキンキンに冷やすとさらにおいしくいただける
ただし甘いのとそうでないのを見分けるのが難しい
一個80〜100円



第1位 マンゴー(embe)
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いくつか種類があるが個人的にはボリボーと呼ばれる品種が好き
完熟のものと熟する前のものが売ってあるが、やっぱり完熟が最高でしょう
太陽の恵みをぎゅっと詰め込んだような濃厚な味わいで
一口食べれば酸味と甘みの絶妙なバランスの虜まちがいなし
ただし皮膚の弱い人はかぶれに注意
一個20円





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常夏でも時期によって微妙に変わる果物売り場の顔ぶれ
今はオレンジやブドウ(zabibu)が一番の最盛期
そしてこれから待ちに待ったパイナップルの時期が始まります!


売り場で一年を通して手に入るの果物は
バナナ(ndizi)、パパイヤ(papai)、すいか(tikiti maji)、など
南アから輸入しているというリンゴもいつでも手に入ります


その他、ジャックフルーツ(fenesi)、すもも(tufaa)、なし、ブレッドフルーツ(shelisheli)、アボガド(parachichi)、ドリアン(doriani)、、まだまだたくさん種類があります

どれも一度食べてみる価値アリです!




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南国の果物はそれぞれ色彩の鮮やかさや個性的な形も持っていて、眺めてるだけでも楽しめます
日本にはなかなかないおもしろい果物ばかりで、市場を散策するだけでおなか一杯







色鮮やかで思い出しました

おとといから蛇口の水がへんです

エメラルドブルーのさわやかな水
うん爽快!


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このブルーレットみたいな色はいったいなに?

ラベル:果物
posted by たいよう      at 21:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

流星ウォッチング

ペルセウス流星群観察 in TANZANIA

日本時間の未明がピークと聞き、タンザニア時間の深夜、星が流れるのを待ちました

23時から家の前の空き地でスタンバイ
土管の上に横になりポカっと口を開けて夜空を見上げること2時間


その間に流れた星、4つ。
すこし物足りなかったけど、流れ星ってなんか不思議でいいな

同じ月をみて、同じ星をみて、同じように感動できる
遠く離れた地にいても同時に同じ夜空を見れるってスゴイ・・・



宇宙は壮大です。


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ギリシャ神話に出てくるというペルセウス
メドゥーサの首をとったらしい





さて、あの月が新月になる日 今年もまたラマダンが始まります

またこのシーズンがやって来たー・・・


食べたいけど、断食もしたい。
結局、夜ドカ食い → 体重増の定番コースにまたはまりそうな予感です


ラベル:ペルセウス 宇宙
posted by たいよう      at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月09日

ロック★ユー

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ストーンタウンの土産物屋通りに佇む一見ふつうのお土産屋

こちら、実はある有名人の生家です


 1.米大統領バラク・オバマ
 2.アフリカ人女性初のノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ
 3.QUEENのボーカル、フレディ・マーキュリー


さてだれでしょう?





その人は・・・
1946年ザンジバルに生を受ける
まもなく学業のためインドに転居し、15歳までをインドで過ごす
このころ教師に音楽の才能を見出され、ピアノを習い始める
その後ザンジバルに戻るが、1964年の独立革命に伴い17歳でイギリスに移る
イギリスで音楽の才能を一気に開花させる

やがて彼は、世界的なロックグループのボーカルとして歴史に名を残すことになる




正解は―





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そう、



WE ARE THE CHAMPIONS!  WE WILL ROCK YOU!!
おれらがチャンプだ揺さぶるぜぃ!のフレディでした





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幼少期に毎日聞かされたインドミュージック
ザンジバルで過ごしたイスラムな生活
イギリスで目の当たりにしたジミ・ヘンドリクスやビートルズ、レッドツェッペリン

いろいろなカルチャーに影響を受けたというだけあって、よく聞くと、ビスミッラー(物事を始める前に神に捧げる言葉)というアラブの言葉が歌詞の中に出てきたり、
さまざまなバックグラウンドを持ったアーティストなんだなって感じます





意外なことにザンジバル人はあまりフレディのことを知らない人多し
確かに顔立ちもちょっと違うし、ザンジバル人との唯一の共通点があるとすれば真っ白なタンクトップくらいかも・・・




世界的なロックスター フレディ・マーキュリー
同性愛者であった彼は、1991年エイズでこの世を去りました

今ではこの土産物屋とマーキュリーというレストランだけが彼の記憶をザンジバルに留めているだけです



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posted by たいよう      at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Dr.Salma

去年の本赴任当初からリハを続けていたサルマ
ようやく職場復帰を果たした


リハを始めたあの日から1年3ヶ月、事故にあってから実に1年半ぶりの仕事となる

左脛腓骨骨折、右橈尺骨骨折
あの時は車椅子で、少し足を動かしただけでも悲鳴を上げていた
手も痛みが強くて全く動かせない状態だった

あの頃がずっと昔のようにも感じるし、ついこの間のようにも感じる

仕事に復帰した日、ムナジモジャ病院の耳鼻科医である彼女が白衣姿でリハ室に顔を出してくれた
普段と違う雰囲気に驚き口と目を見開いていた自分に対し
「あなたが職場に戻れって言ったんでしょ?」
と笑いながら言う顔には喜びが浮かんでいたような気がした

少し足の引きずりは残っているが、「なんでも仕事こなしてるわ」と誇らしげな表情

こういう瞬間、理学療法士っていい仕事だなって素直に思う




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真剣なまなざしで診察にあたるサルマ
腕には消えることのない傷が残ったが字も書けるようになった





もちろん全ての症例のリハがうまく進むわけではない
むしろそうでない場合がほとんど


自分の力不足、外来の継続ができないこと、そのほかの要因(医療環境の劣悪さ)
理由はさまざまだが、自分の中で満足のゆくリハにはほとんど出会わない
イコール患者側の満足も得られていないのではないかと思う


なんといっても自分の力不足を感じずにはいられない
これが自分の限界なのかなぁって
正直、PTとしての技術も知識も日本にいた時より落ちてると感じる
そんなとき決まってPTとしてこれでいいんだろうかという不安に繋がっていく




100%のリハなんてない、ただ、100%に近づけるのは自分自身だ

最近、先輩PTにもらった一言

自分にできることを精一杯やってれば、それなりの結果はついてくるのかな
この言葉を信じると、チカラをもらえたような気がしてくる


最近いろんな人からすごくステキな言葉をもらう
そんな自分はすごく幸せだなぁと思う


みんな、どうもありがとう。

posted by たいよう      at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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