2010年03月19日

ザンジバルをあとに

3月14日

1年10カ月を過ごしたザンジバルからダルエスサラームへ引き揚げてきた


引き揚げ直前に電気が復旧したザンジバル
思えば、その浮かれた気分も味わえないほどバタバタで忙しい毎日だった





ザンジバルでお世話になった人たちとの別れ


「もう会えなくなるなんて寂しいわ」
「気をつけて帰れよ。で、次はいつ来るんだ?」

もう来ない、とはなかなか言えない
そういう時には、こう言う
「旅費が手に入ったら会いに来るよ、神がお望みならね」



もうおそらく、アフリカの地を踏むことはないと思う





今その場で話している人もう会えないということ
自分でそう話しておきながら、その事実を受け入れていないのはむしろ自分だったかもしれない


またすぐに会えるような気分でサヨナラを告げてきた
妙にしめっぽい別れはなく、どれも明るくカラッとした感じだった

誰もがKila la heri.と声を掛けてくれる

そのとき握った手の温もりが、まだ手のひらに残る





仲の良かった人
いつも一緒にいた人


思い出す記憶はどれも明るく華やかだ


けんかばっかりしてた人も、ソリの合わなかった人も
今思い出すと、どの顔もキラキラ輝く笑顔で美しく飾られている
別れ際の最後の一瞬の笑顔がまぶたに焼きついている


その笑顔のおかげで、その人との思い出まで全て明るく楽しいものだったように感じる







思い出は、きっと美化されてゆく

つらかった経験も自分の糧になると思える日がいつか来る








タンザニアに来てよかった

ザンジバルに来てよかった



いま以上にそう思える日が待ち遠しい。





ラベル:引き揚げ 別れ
posted by たいよう      at 06:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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