2009年08月16日

勝手にフルーツ大賞

お盆。

お盆が来ると、クラゲが出て、ちょっとずつ涼しくなって。
あっという間に終わってしまう日本の夏を懐かしく思い出します
これからもう秋の足音が聞こえてくる頃ですね



赤道直下のザンジバルはいつでも夏
朝はまだ少し肌寒いけど、昼はやっぱり夏!



南国はなんといっても果物が豊富&うまい

ということで
今日はザンジバルのマーケットでみかけるいろんな果物を紹介します



勝手に果物favoriteランキング作りました
南国旅行の際はぜひ参考に。




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第6位 パッションフルーツ(kalakala)
s-CIMG5845.jpg(左奥)

強烈な酸味に圧倒されながらも口の中に広がる芳醇な甘み
熟して外皮にしわがよるほど甘みが増してくる
ジュースにするだけじゃもったいない、
そのまま果肉を食べれば種のプチプチした食感も楽しめてgood!
振ったときに中でころころと音のしないものがベスト



第5位 マンゴスチン(mangosteen)
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市場にほとんど出回ってないレアな果物
紫色の皮の中で存在を主張する真っ白な果肉が目を引く
口に入れれば、甘酸っぱさとさわやかな甘さが混ざり合った上品なうまみがこれまた存在を主張
これぞフルーツの女王
種についた最後の果肉まで丁寧に食して女王に敬意を
比較的高価なので一個を味わって食べるべし
一個60円



第4位 オレンジ(chungwa)
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今が糖度最高潮!
水分をたっぷり含んだ最盛期のオレンジを見ると、自然と売り場に吸い寄せられる
どこでも売ってて安いオレンジは、手軽に食べれる度No1の果物
食欲不振時の水分補給にもBEST
半分に切ってそのままかじりつけば気分はもうタンザニアン
ただ、7個以上食べると下痢になるよう
一個8円



第3位 ランブータン(shokishoki)
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日本ではみかけない珍しい果物
見た目はちょっとグロテスクだが、中の真っ白な果肉はライチのような味わいでとても美味
水分を豊富に含んでいる新鮮はものは、食べた入れた瞬間に甘い果汁が口いっぱいに広がる
タンザニアではザンジバルのみで食べられるが収穫時期が1〜2ヶ月と短いのでお見逃しなく
本土ではほとんど手に入らない
一束100〜150円



第2位 パイナップル(nanasi)
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日本のパイナップルの甘みと酸味をもっともっと強くした感じ
口に入れた瞬間から気分は完全に南国のビーチ
一度食べだすと止められない止まらない
冷蔵庫でキンキンに冷やすとさらにおいしくいただける
ただし甘いのとそうでないのを見分けるのが難しい
一個80〜100円



第1位 マンゴー(embe)
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いくつか種類があるが個人的にはボリボーと呼ばれる品種が好き
完熟のものと熟する前のものが売ってあるが、やっぱり完熟が最高でしょう
太陽の恵みをぎゅっと詰め込んだような濃厚な味わいで
一口食べれば酸味と甘みの絶妙なバランスの虜まちがいなし
ただし皮膚の弱い人はかぶれに注意
一個20円





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常夏でも時期によって微妙に変わる果物売り場の顔ぶれ
今はオレンジやブドウ(zabibu)が一番の最盛期
そしてこれから待ちに待ったパイナップルの時期が始まります!


売り場で一年を通して手に入るの果物は
バナナ(ndizi)、パパイヤ(papai)、すいか(tikiti maji)、など
南アから輸入しているというリンゴもいつでも手に入ります


その他、ジャックフルーツ(fenesi)、すもも(tufaa)、なし、ブレッドフルーツ(shelisheli)、アボガド(parachichi)、ドリアン(doriani)、、まだまだたくさん種類があります

どれも一度食べてみる価値アリです!




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南国の果物はそれぞれ色彩の鮮やかさや個性的な形も持っていて、眺めてるだけでも楽しめます
日本にはなかなかないおもしろい果物ばかりで、市場を散策するだけでおなか一杯







色鮮やかで思い出しました

おとといから蛇口の水がへんです

エメラルドブルーのさわやかな水
うん爽快!


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このブルーレットみたいな色はいったいなに?

ラベル:果物
posted by たいよう      at 21:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

流星ウォッチング

ペルセウス流星群観察 in TANZANIA

日本時間の未明がピークと聞き、タンザニア時間の深夜、星が流れるのを待ちました

23時から家の前の空き地でスタンバイ
土管の上に横になりポカっと口を開けて夜空を見上げること2時間


その間に流れた星、4つ。
すこし物足りなかったけど、流れ星ってなんか不思議でいいな

同じ月をみて、同じ星をみて、同じように感動できる
遠く離れた地にいても同時に同じ夜空を見れるってスゴイ・・・



宇宙は壮大です。


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ギリシャ神話に出てくるというペルセウス
メドゥーサの首をとったらしい





さて、あの月が新月になる日 今年もまたラマダンが始まります

またこのシーズンがやって来たー・・・


食べたいけど、断食もしたい。
結局、夜ドカ食い → 体重増の定番コースにまたはまりそうな予感です


ラベル:ペルセウス 宇宙
posted by たいよう      at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月09日

ロック★ユー

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ストーンタウンの土産物屋通りに佇む一見ふつうのお土産屋

こちら、実はある有名人の生家です


 1.米大統領バラク・オバマ
 2.アフリカ人女性初のノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ
 3.QUEENのボーカル、フレディ・マーキュリー


さてだれでしょう?





その人は・・・
1946年ザンジバルに生を受ける
まもなく学業のためインドに転居し、15歳までをインドで過ごす
このころ教師に音楽の才能を見出され、ピアノを習い始める
その後ザンジバルに戻るが、1964年の独立革命に伴い17歳でイギリスに移る
イギリスで音楽の才能を一気に開花させる

やがて彼は、世界的なロックグループのボーカルとして歴史に名を残すことになる




正解は―





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そう、



WE ARE THE CHAMPIONS!  WE WILL ROCK YOU!!
おれらがチャンプだ揺さぶるぜぃ!のフレディでした





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幼少期に毎日聞かされたインドミュージック
ザンジバルで過ごしたイスラムな生活
イギリスで目の当たりにしたジミ・ヘンドリクスやビートルズ、レッドツェッペリン

いろいろなカルチャーに影響を受けたというだけあって、よく聞くと、ビスミッラー(物事を始める前に神に捧げる言葉)というアラブの言葉が歌詞の中に出てきたり、
さまざまなバックグラウンドを持ったアーティストなんだなって感じます





意外なことにザンジバル人はあまりフレディのことを知らない人多し
確かに顔立ちもちょっと違うし、ザンジバル人との唯一の共通点があるとすれば真っ白なタンクトップくらいかも・・・




世界的なロックスター フレディ・マーキュリー
同性愛者であった彼は、1991年エイズでこの世を去りました

今ではこの土産物屋とマーキュリーというレストランだけが彼の記憶をザンジバルに留めているだけです



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posted by たいよう      at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Dr.Salma

去年の本赴任当初からリハを続けていたサルマ
ようやく職場復帰を果たした


リハを始めたあの日から1年3ヶ月、事故にあってから実に1年半ぶりの仕事となる

左脛腓骨骨折、右橈尺骨骨折
あの時は車椅子で、少し足を動かしただけでも悲鳴を上げていた
手も痛みが強くて全く動かせない状態だった

あの頃がずっと昔のようにも感じるし、ついこの間のようにも感じる

仕事に復帰した日、ムナジモジャ病院の耳鼻科医である彼女が白衣姿でリハ室に顔を出してくれた
普段と違う雰囲気に驚き口と目を見開いていた自分に対し
「あなたが職場に戻れって言ったんでしょ?」
と笑いながら言う顔には喜びが浮かんでいたような気がした

少し足の引きずりは残っているが、「なんでも仕事こなしてるわ」と誇らしげな表情

こういう瞬間、理学療法士っていい仕事だなって素直に思う




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真剣なまなざしで診察にあたるサルマ
腕には消えることのない傷が残ったが字も書けるようになった





もちろん全ての症例のリハがうまく進むわけではない
むしろそうでない場合がほとんど


自分の力不足、外来の継続ができないこと、そのほかの要因(医療環境の劣悪さ)
理由はさまざまだが、自分の中で満足のゆくリハにはほとんど出会わない
イコール患者側の満足も得られていないのではないかと思う


なんといっても自分の力不足を感じずにはいられない
これが自分の限界なのかなぁって
正直、PTとしての技術も知識も日本にいた時より落ちてると感じる
そんなとき決まってPTとしてこれでいいんだろうかという不安に繋がっていく




100%のリハなんてない、ただ、100%に近づけるのは自分自身だ

最近、先輩PTにもらった一言

自分にできることを精一杯やってれば、それなりの結果はついてくるのかな
この言葉を信じると、チカラをもらえたような気がしてくる


最近いろんな人からすごくステキな言葉をもらう
そんな自分はすごく幸せだなぁと思う


みんな、どうもありがとう。

posted by たいよう      at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月29日

3分の1

7月に入りクスィという強い南風が吹くようになってきました
この時期に特有のモンスーンです

南半球のタンザニアでは、南風は北風に比べ冷たい風が吹くようです



奴隷貿易が盛んだった頃、当時のダウという帆船は、このクスィに身を任せてアラブ諸国やインドに向かったそうです
そして、12月ごろに吹くカスカズィという北風に乗って再びタンザニアにやってきました
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奴隷貿易禁止後に秘密の積出港として使われたマンガプワニ
ここからもたくさんの奴隷を乗せた船がクスィを帆に受けて旅立ったそうです
今では平和なビーチ


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当時の奴隷収容房と地下洞窟






当時の船の作り方は今に伝えられており、現在でも漁師たちはダウ船で漁に出ます







ザンジバルでの生活の中には歴史を感じさせるものがいっぱい

過去と現在が複雑に絡み合って不思議な雰囲気をかもし出す古都ストーンタウン
一歩街を出れば、昔ながらの伝統を今に伝える赤土の村々



そんな生活もあと8ヶ月で終わるのかと思うとちょっと寂しい反面、日本の生活が恋しい気もして複雑です



残り3分の1
活動もなかなか目に見える形での成果が出ていないし、しっかり残りの期間を充実させたいと思う今日この頃です


活動についてはそのうちまた報告します

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posted by たいよう      at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月28日

バナナの季節

今年も行ってきました

ザンジバルバナナ祭り in MAKUNDUCHI




今回もアツかったー!
去年に比べ一層激しい叩き合いだったような・・・




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手加減ナシ

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容赦ナシ

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お笑いナシ




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彼らは叩く
そこにバナナがある限り



なんか、あまりにも真剣すぎて笑いが出てしまう
そして逃げ遅れて腕を殴打される涙



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深追いが基本のマトバキャメラマン
そりゃー後ろからどつかれっど






そんなこんな
やっぱり今年も祭りの趣旨は分からないままに・・・






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今年も連れて行ってくれたシリム(左)
マクンドゥーチのことならなんでも知ってるシリム
こう見えて、めちゃくちゃ優しいシリム
たらふく昼飯食って、もう動けず


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シリムの孫、その名もシリム
人見知りだが愛嬌のあるかわいいシリム
いつもハナ垂れのシリム
夜店のサングラスをもらったシリム
帰るころにはもうおねむ。
ラベル:バナナ シリム
posted by たいよう      at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

photo キリマンジャロA

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posted by たいよう      at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

photo キリマンジャロ@

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posted by たいよう      at 01:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

朝日と涙☆

坂は最後の最後まで斜度を緩めない

「キリマンジャロは高山病にさえかからなければ子供でも楽に登れる」
なんて言ったのはどこの誰だろう

次第に大きな岩が目立つようになり、折り返しの幅が短くなっていく



うたた寝を繰り返しているうちに気がつけば闇夜が徐々に白み始めている
マウェンズィのシルエットを浮かび上がらせるかのように東の空が少しずつ明るさを増してゆく
いつのまにかマウェンズィの頂上を見下ろす高さまで登ってきた

視線をルートに戻す
ここで立ち止まるわけにはいかない
ウフルはおろか、岩場を登りきった所のギルマンズポイントにもまだ到達していない
眠気を振り切り、再び足を踏み出す



それから30分ほど登っただろうか

6:15
5685m、ギルマンズポイントに到達

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だが着くのがあまりにも遅すぎた
ここからウフルピークまではまだ1時間以上かかる
今のペースでは何時に引き返して来れるか分からないし、そもそも2人がウフルピークまで無事辿り着けるとはガイドは判断しなかったようだ


ガイドは穏やかな口調で言った
「ここまでにしよう」





その場にヨロヨロと腰を下ろす

すぐに瞼が視界を遮る
ペットボトルの水が完全に凍りついてしまうほどの気温だったが、寒さの記憶もほとんど頭に残っていない
もう、意識を保てない



その間にも太陽は暗闇を溶かしてゆく


雲海線で二分される雲と空
その境目から放たれる光が徐々に光量を増す
紺色と金色が混ざり合った不思議な光だ


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半年前に浴びた朝日を、またこうして浴びている
これまでの辛さを吹き飛ばす神秘的な瞬間だ

地上で拝む朝日とは確実に違うなにか
冴えない頭でもひしひしと感じる





あの時の眠気は、軽度の意識障害だったのかもしれない
慢性的な酸素不足は、明らかに脳の働きを衰えさせていたと思う

身体は異常な眠気という危険信号を発していた


もう少し早くギルマンズに辿り着けていたらあるいはウフルに・・・
という思いがなかったでもない

だが、ガイドの判断通りあの身体ではやはり無事ウフルに辿り着くことはできなかっただろう

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ウフルをゴールとすればギルマンズは道半ば
だが、達成感はほぼ100%に近い

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ギルマンズが限界だったのだ
不思議と後悔はない




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視界の先にウフルピークが見える
先に行った3人は今ごろあそこで同じ朝日を見ているのだろうか
そう考えながらも、意識は夢の中に入りつつあった









高山病に苦しみながらも一緒にギルマンズの朝日を拝んだおかーにゃ

後で聞いたところ、激しい頭痛に耐えかねその場でハットに引き返そうかと思ったという
メルーを登り切った経験を持ちながら、今回は本気で引き返すことさえ考えたというから本当に辛かったのだと思う

だがガイドはそれを許さなかった
「ここまで来たらもう引き返すことはできないんだ。ギルマンズまで、もう少しだけ一緒に頑張ろう」

そしてギルマンズに辿り着いた

ガイドはギルマンズまで行けると信じたからこそ諦めることを許さなかったし、彼女もそのガイドを信じたからこそこうして成し遂げることができた

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ギルマンズの朝日に照らされながらガイドの肩で涙する姿に、胸が熱くなった






登山者と現地スタッフは信頼関係で強く繋がっている
いや、6日間という期間でパーティーは固い信頼関係を作り出す

そしてもちろん、共に頂上を目指した仲間同士も


嘔吐、頭痛、めまい、眠気、むくみ、食欲低下
それぞれが辛い高山病と闘いながら、互いの目で、背中で、そして言葉で励まし合った

到達点はそれぞれ違うが、共に頂上を目指したということの意味は大きい



メルーで感じたことを、今回も思った

もう二度と登るもんか
でも、登ってほんとによかった




ありがとう キリマンジャロ

ありがとう 宇野くん
ありがとう おかーにゃ
ありがとう おさむちゃん
ありがとう ヒデ
ありがとう ミネちゃん
ありがとう 多くの現地スタッフのみんな


だれか一人でも欠けてたら、この貴重な経験はきっとできなかった
ことばではうまく伝えきれないけど、本当に感謝しています



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Nashukuru kwa msaada yenu nyote rafiki zangu.
Nimefurahi sana kuwezekana kupanda Kilimanjaro pamoja.
Maarifa haya ni makubwa kabisa kwa mimi.
Sisahau kumbukumbu hili daima kwa hakika na ninaona fahari juu ya niwe rafiki zenu.

Kwa fundi wa wenyeji;
Asanteni sana.
Isipokuwa nyinyi hatukuweza kupatia salama.
Wafurahishe wageni tele, kazi njema.
Kila la heri.

posted by たいよう      at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

闇夜を登れ

どこかで自分を呼ぶ声がする

誰だろう
どこから聞こえてくるのだろう

うっすら開いた目にまばゆいほどの蛍光灯の光が飛び込んできた


腕時計は23:30を示している



あぐらのままいつしか眠りに落ち、最後の記憶からすでに4時間が経過していた
あれほど考えあぐねたのは何だったのだろうか
寝るまいと思っても、強烈な睡魔に抗えない

頭痛はない
そのことが不気味なほど不自然に思えてくる



寝起きで今ひとつシャキっとしない頭でバックパックをまとめ
24:00
最終アタック開始

標高5896mのウフルピークを目指す



空気が薄ければ高山病に陥り、気温が低ければ凍える
蓄積される疲労はいっそう身体を衰弱させる

人間はもはや自然の厳しさに翻弄されるほかない

4700mという環境は、すでに人間に対して一切の油断を許さない
今年に入って邦人だけでも2名がこの山で命を落としている




歩き始めた足元が明らかにフラフラする
まっすぐ歩くことが、難しい


星は見えない
月もどこかに隠れている

暗闇を引き裂くように連なるヘッドライトの列が上を目指す
ライトで切り取られる丸い光の輪だけを見つめ、足元に全神経を集中させる
まだどこか醒めきらない頭で必死に大地を踏みしめる


フラフラな足取りに気付いたガイドがバックパックを代わりに背負ってくれる
先頭から2番目に並べられ出発したが、この時点で最後尾をゆくガイドのすぐ前に回された


白い吐息が光の輪を遮る
肌で、指先で、肺で、氷点下を感じる


道はなんだかやたら厳しい
踏んでは崩れる砂利とコブシ大の石ばかりで、登りにくい




2時間ほど歩いただろうか

足元のフラフラ感はだいぶ軽減してきたようだ
だが眠気はなかなか治まらない



数歩速めのペースで進んでは追いつき、数秒間休む
というより眠る
いやむしろ軽く意識を失う

自分の中ではそれで歩くリズムを掴んでいるつもりなのだが、ガイドから見るとそうもいかないらしい
「Usilale!(寝るな!)」
「イキマショウ!」
覚えたてのニホン語も交えガイドは必死にパーティーを鼓舞する


振り返ると、他のパーティーのヘッドライトの明かりが大名行列のように延々と続いている
暗くて顔は見えないが、みな歯を食いしばって登っているに違いない

自分だけ弱音を吐くわけにはいかない




時計の針は午前4時を回った

この辺りでパーティー内の進む速さがバラついてくる

その中でペースを保っている先頭3人とリーダーガイド
もう、自分はそのペースについてゆけそうもない

彼らの後ろ姿がやがて視界から消えてゆく



メンバーの中で自分を含めた2人が重い足取りで彼らの後に続く

隣の横顔には辛そうな表情が浮かぶ
かなりキツそうだ


ペースを少し落としガイドも含めた4人で先の見えない暗闇を進む
夜明けも頂上も、まだまだ先だ

ラベル:睡魔 氷点下
posted by たいよう      at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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